「冬川基(将司)さんのデビュー作」

電撃大王3月号の予告で一部に衝撃を与えた新連載「とある科学の超電磁砲」
4月号を早速購入してきました

「とある科学の超電磁砲」
原作・鎌池和馬+作画・冬川基
この新連載は「とある科学の禁書目録」の外伝として鎌池さんによって新たに書き起こされた物語です
…え~っと…編集長は原作「禁書目録」を読んでおりませんがこの新連載にただならぬ期待を抱いておりました それは作画を担当する冬川基さんのプロデビュー作品になるからです WEBでは既に露見しておりますが 冬川さんは同人サークル「ハウスオブKARSEA」の主筆「将司」さんその人であります
「ハウスオブKARSEA」といえば同人の世界では既に有名な名前です
数年前のサンシャインクリエイションにて伝説の「よつばと!」本を発表して 当時「よつばと!」ネタに激しく飢えていた「あずまきよひこ」ファンに救世主として熱狂的に受け入れられました
以後 続々と発表してきた「よつばと!」本の人気の上昇とともに即売会場での配置もステップアップして 昨年夏のコミケでは初参加で壁配置となり 極めて短期間にて人気サークルの上位に駆け上がった実力者です
その将司さんが「電撃大王」にてメジャーデビューを果たしたわけです
これを喜ばずに なにを喜べと言うのでしょうか!
記念すべき第1話は38ページを使って学園都市の風紀を護る主人公「御坂美琴」の活躍とその冗談としか想えないと特殊能力「レールガン」の見せ場をクライマックスに展開して文字通り「ド派手な」デビューを果しました

「レールガン炸裂」
新連載を期して作画も練りこんだ様子が伺えて 同人誌での作品よりもキャラクターの全身が細く華奢な印象にまとめられています しかも御祝儀よろしく丸々3ページも使ってシャワー室のシーンが描かれている嬉しさよ!

新装開店記念大甘設定とはこのことですよ
コマ割り等もビジュアル面での「意外さ」を狙わず基本に忠実で読みやすく それでいてアングルや画面構成に単調さをまったく感じさせない丁寧な作画に今までの努力が結実しているように見えます
将司さん自身も長らくアシスタント的な仕事をされており その師匠(具体的な名前は今だ不明)の厳しい指導で基礎的な力を培った経過は話しの端々に聞いておりました
同人の作品でも意欲的に難しいポーズやアングルに挑戦してきましたし(よつばと!本を順を追って読むと良くわかる 特に描き直された1話の上達による違いが著しい)背景も丁寧に屋外の風景から室内の小物まで描くことによって 原作にありそうでなさそうなパラレルワールドに説得力を持たせることに成功していました
おそらく昨年の秋辺りから連載に準備に入っていたと考えられるので 先日のサンクリでの撤収の早さを考えると執筆作業の合間にわずかな時間を割いて会場にいらしたようですね
月刊連載を始めるとなると即売会場で新刊にお目にかかれることも少なくなりそうですが改めてデビューを祝い今後の活躍に注目したいと思います 先ずは綴じこみ葉書でエールを送るデスよ!!
■編集の妙■

今回の新連載が「よつばと!」の前に連続して配置されたことは 編集者の期待と我が子をあえて厳しい環境に突き落して鍛えようとする闘魂溢れる歪んだ愛情からくるものと解釈いたしました
冬川先生~絶チル本 面白かったデスよ 特に成人した姿と本来の姿が交互に描かれているところはGJ!! 冬川先生はWEB見ない人だから無意味な書込みだけどね
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[読了]冬川基『とある科学の超電磁砲』をマリア様が見てる

原作の鎌池和馬、灰村キヨタカ『とある魔術の禁書目録』は未読です。じゃあ何故それの外伝作品を買ったかと言えば表紙買い。というわけで原作既読の人からしてみれば、とんちんかんなこと言ってるかもです。原作未読の人にとっても、とんちんかんなこと言ってるかもだけど。 [続きを読む]
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