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■梅雨の同人読書週間①~VISIONNERZ■
2008-07-03-Thu  CATEGORY: 書籍

「最初に良い本を読むのが大事です」

080703a「少女幻葬」VISIONNERZ
昨年の5月に発表された前編と9月に発表された後編。合わせて200ページを超える個人誌です。発表されてから久しいのでレビューめいた事を書いても時期を逸しておりますが、読み終えた後の…深い満足感を…記事の形にせずにはいられませんでした
紫と幽々子の過去の出会いと別離を描いた読み応えの有る作品です。実際に友人知人に激しく読んでいただきたいのですね。「東方」というジャンルに関して知識が無くても物語とシナリオの構成が巧みなので「オリジナルの創作作品」としても満足できるボリュームとグレードがある本なのです
物語は「博麗大結界」が存在しなかった昔…
八雲紫が西行寺と「妖怪桜~西行妖」を巡って争っていた時代を舞台にしています
「西行妖」の破滅的な妖力を解き放って膨大な人間を死に追いやることを画策する紫…そして「西行妖」を封印し、紫をも滅しようと暗躍する西行寺…その西行寺は紫を倒す為に秘してきた「死姫」と呼ばれる娘を刺客として差し向けてくる

「死姫」は人間でありながら桁外れの妖力を持ち、その妖力を御しきれないために無関係の多くの人間を死なせてきた身である。そのために西行寺によって閉居を強いられているのだが「西行妖」を封じる為の人柱として守られてもきた、複雑な背景を持つ娘だ

「死姫」との戦いは紫にとっても熾烈な攻防となり、心臓を貫かれても死なぬ「死姫」を前にして遂に力尽きる…

だが…死に瀕した紫を救ったのは意外にも「死姫」だった

彼女は自分の妖力をもっても殺せぬ相手に初めて出会ったのです

人も、妖怪も、西行寺の法力僧以外の誰もが彼女に近づいただけで死んでいったのに、眼前で苦しむ紫は「未だ」死んでいない…
「殺してはならない!死なせてはいけない!」この気持ちが、いままで制御できずにいた妖力を封じることを可能にしました

目が覚めた時に紫は「死姫」の屋敷にいた。彼女の屋敷は誰も訪ねて来ないし彼女の他には誰もいない。西行寺には紫を滅ぼしたと報告して密かに匿っていた
…望んでもいないのに、多くの人を死に追いやり、西行寺の命で妖怪達も滅ぼしてきた過去の日々…
いずれ人柱として召される身ではあるが、殺さずにすむなら、もう誰も殺したくない…
「死姫」そうして紫を救ったのです

しかし紫はそんな彼女の気持ちを理解できずにいた。体が癒えたある晩に彼女を殺すべきかと悩みながら「死姫」追った紫が見たものは…月明かりの下で死霊を供に舞い踊る「死姫」の姿だった

その幽雅な姿を見た瞬間…紫の心から「死姫」に対する憎しみも、怒りもかき消えていった。紫は「死姫」の絶望的な孤独を理解したのです

紫の気配に気がついた「死姫」は立場も忘れて紫の身を気遣う。夜は彼女の妖力が最も強くなる時間だから彼女自身でも近づく者を守ることが出来ないからだ
だが己に活を入れた紫はまったく影響を受けず「死姫」の前に立っている。気を抜かねば死霊風情に打ち負かされることはありません

驚くと共に感激した「死姫」は初めて名を名乗った

「わたしの名前は…幽々子…西行寺幽々子」

これが紫と幽々子の長い長い付き合いの始まりだった



…ここまでが前編のあらすじです

幽々子といえば「底無しの食いしん坊」とか「ダラダラ過ごしている自宅警備員モドキ」といった印象があって、あまり関心の向くキャラではなかったのですが「少女幻葬」を読んで一気に好きなキャらの上位に昇格しました
また紫も個人的には印象の薄いキャラだったのですが認識を改めましたよ

「少女幻葬」を発行した「VISIONNERZ」の主筆、宮本龍一さんはキャラも背景も特殊効果も丁寧に描いておりコミックとしてのクオリティが高い本に仕上げています。コマの配置も漫画の定石にしたがって読みやすさを優先して構成を決めているように思えます。また、構図、ポーズも同じように見えるパターン化に陥らず、画面に常に変化が見られるように配慮を怠りません。意識的に魚眼レンズのような構図も好みらしく場面転換に良く使っています
前編でも力作と言えるクオリティの高い内容でしたが、後編に至っては作画のレベルも飛躍的にUPしており、幽々子と紫をとりまく悲劇的な物語の結末とあわせて一気に最後まで読ませるような素晴らしい物語を完成させました。まさに後年まで本棚に収蔵しておくべき傑作と断言します

後編で、生前の幽々子と紫が月明かりの下で歓喜に満ちた笑顔と共に舞う姿は…儚げでありながら…美しく…幻想的です

そして幻想郷の西行妖の根元で…昔を思い出した紫が幽々子を誘って舞う場面は、編集長の同人人生において決して忘れ得ない最高の名場面の一つとして記憶されました

この本が多くの人に読まれるよう願うばかりです
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コメント

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面白かったです
コメントサヤキ | URL | 2008-11-07-Fri 11:49 [EDIT]
勉強になりました。yahooからきました。コメントで失礼しました。
コメント編集長 | URL | 2008-11-09-Sun 00:47 [EDIT]
>サヤキさん
ありがとうございます。
今読むと少し恥ずかしい文章ですが
役に立てた様で良かったです
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