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■エリア88+モバマス■
2012-09-22-Sat  CATEGORY: 書籍

「闘うアイドル。渋谷凛」

この夏。何故か「エリア88」と他作品のカップリング同人誌が2点頒布された。これを受けて編集長の胸に「88懐古ブーム」が湧き起こったのであります

120922a「モバマス88」 KNIGHTS
夏コミで頒布された、サークル「KNIGHTS」の新刊。「シンデレラガールズ」と「エリア88」を組み合わせたクロスオーバー作品です

といってもモバマスのアイドルが中東で血を流すわけではありません

弱小プロ同士がランキングアップを目指して鎬を削る様子を戦争に喩えて描いているわけです
これだけなら「よくあるパロ」で済ませてしまいがちですが、この本「モバマス88」はひと味違います
主人公「シン」役を渋谷凛。敵役「神崎」を神崎蘭子。ネーミングだけでもピッタリですがキャラの性格を考えると、この配役は巧い

凛は神崎と同じプロダクションに所属していたアイドルだったが、蘭子に騙されて移籍契約書にサインさせられる。彼女が移籍したのは「プロダクション88」。全国のプロダクションからなんらかの問題が故に放逐されたアイドル達が集う地の底のような場所だった。凛が88を抜け出すには3年間の契約期間を完了するか、150万マニーの違約金を支払わなければならない。凛は765プロに戻るため他のプロダクションと日夜ライブバトルを繰り返す

他は「サキ」役を吉岡沙紀。「ミッキー」役に島村卯月。「マッコイ」役に千川ちひろ(笑)。凛を迎えに行った「88」の黒服にはトレーナーさんというナイスな配役です。ちなみに原作第一話で出撃を渋ったボウマン(貯金が2千ドルしかないヤツ)を杏が担当。もちろん台詞も「働きたくないぞ!」だ。杏とペアで出撃したのはきらりん。彼女が未帰還になるかは読んでのお楽しみ

耳に挟んだ話では執筆中の続編で「キム」役を仁奈が!
これは楽しみ。原作88の「子供じゃないか」がマンマ(笑)

沙紀は名前で選んだんでしょうね。見た目だけなら年増(泣)や黒髪ロングが他にもいますから。「ミッキー」は美希じゃね?とか思いました。髪もブロンドっぽいし。ですがよく考えれば美希ほどのランクではお薬トラブルでも起こさなければ「88」のような場末プロに流される事もないでしょう。ちひろさんがマッコイ爺さんと同じようなババアなのが悲しいのですが、おそらく作者「騎士二千」さんのこだわりなのでしょう

配役も巧みですが、原作第一話を元にした物語は「エリア88」愛読者だった編集長も納得の展開。原作88の台詞もモバマス世界に合わせて巧妙に馴染ませてあり違和感がありません。全部書き出したいくらいですが、とにかく読んでもらう他ありません

この本の作者「騎士二千」さんは、二つの作品を融合させる上で、それぞれの原作を尊重し、破綻のない設定と台詞を作り上げました
この本は「エリア88」を知らない「モバマス世代」にも近代戦争を描いた傑作「エリア88」を読むキッカケを作ることでしょう


この作品で唯一残念なのは作画がイマイチ物足りない部分ですが、次回作ではより力の入った作画を見せてもらえることに期待したいです



●注意●
以下は特定の本とサークルをコキオロス内容です。ネガティブな内容を読みたくない方はスルーして下さい



さてこの夏頒布されたもう一つの「88」パロ同人誌は「モバマス88」と比較すると非常にお粗末な内容です。比較する事自体が不可能なほど低レベルと言って差し支え有りません。ヲタの情けとして書影とサークル名を上げるのは控えますが、同人誌委託販売店を頻繁に見に行く人やアキバ系情報ページをチェックしている人には直ぐに分かると思う「パンツ+88の本」です

編集長自身はその本をコミケ前の即売会(浜松町)で読みました。原作88の味わいや優れた部分が全く生かされず、パンツキャラに新谷先生の絵を重ねただけの「初見の気味悪い見た目」しか言及できる点が無い、二つの原作への愛情が皆無の「ヤッツケ」本でした

「とらのあな」通販あたりで、このサークルの既刊を見ますと一目瞭然。気分次第でその時々に話題になっている作品を利用して3分だけ話題になるような「ヤッツケ」本を造り続けているのですね。これなら作画レベルが低くても単なるエロ同人誌を作っていた昔の方がまだマシでしょう

要するに編集長としては

書店委託するほど売りたいならもっとマシな本を作れ

と言いたいわけです。他の多くのサークルにもですよ。一発ネタのヤッツケ本ならコピー誌とかで十分

ハッキリさせておきたいのは、サークルに恨みがある訳ではないという点です。「モバマス88」を読まなければ忘れていたところでしょう。しかし情報発信や同人製作の手段が簡単安易になる一方、肝心の中身がお粗末ではテクノロジーの無駄使いでしかありませんよ
またそれらも無意味に持ち上げるブログや情報ページでも、何かを紹介するなら3分だけ話題になるような「ヤッツケ」情報より、もっと実りあるモノを取り上げて欲しいと願います
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