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■妖怪を美味しく食する百の方法■
2012-10-23-Tue  CATEGORY: イベント

「妖怪オンリー同人即売会 妖怪卸河岸」

121023b先日の21日に高田馬場で開催された妖怪オンリー同人即売会「妖怪卸河岸」に出かけました

正直に申しますと他に行きたくなるような催しが無く天気も良かったので「なんとなく」出かけたというのが本音です
しかし「なんとなく」も時には良いモノで、今回は予想外の珍妙な本に出会えました

先ずはイベントの簡単なレポ

場所は高田馬場駅から徒歩5分ほどの山手通り近くにある「Shimizu Creative Studio」
印象としては写真関係のスタジオとギャラリーを併設している施設に見えました
12時開場で編集長は正午過ぎに到着。入場料200円也
建物地下にある二つの小部屋が会場で直接参加が約30サークル。委託参加が6サークルと、こぢんまりとした催しです。個人的な印象としては大学の文化祭で見られるような小規模クラブの展示会のような感じでした
「妖怪」というテーマで集ったサークル・作家さんたちでしたが、どなたもこの催しを心待ちにしていた雰囲気が強く、来場者を温かく迎えたいという空気が心地よいイベントでした。そんなアットホームな雰囲気の中に消去法でやって来た編集長は、まったくもって申し訳ない気持ちでイッパイであります。スミマセン

しかし参加サークルの数こそ少ないモノの、展示有り、絵描きの実況有り、グッズ、本、怪しげな音楽と「妖怪好き」な方々には宝の山であったに違い有りません

個人的には開催前から気になっていた「愛知妖怪画報」「水木絵のモトエ」を購入できて満足しましたが、なにげに購入した1冊の本。これがなかなかにインパクトのある内容でした。以下に紹介します

121023a「臑擦裏百珍」散華庵スクイマクル海支部

このタイトルだけで元ネタが分かった人は、なかなかの古書通(古本ではなく古書・古典籍)です
江戸時代に人気を博した今で言うところの料理レシピ本「豆腐百珍」(100種類の豆腐料理を紹介したレシピ本の元祖とも言えるベストセラー)のパロディ作品です
では豆腐の代わりとなる食材が何かというと、これが「妖怪すねこすり」(笑)
何故、すねこすりを食べねばならないかは作者のみぞ知るところでありますが、この本「臑擦裏百珍」は元の「豆腐百珍」を丸ごと再現したかのようなコダワリの1冊になっています
巻頭の辞や巻末の挨拶などの文体は古式ゆかしい漢文形式。本文たるレシピ部分は読みやすくカタカナひらがな混じりの文体になっていますが、馴染みのない漢字が多用されているため、漢和辞典などが手元に無ければ想像力で補って読むしか有りません

レシピは6段階に分かれて紹介されています。先ず「尋常品」「通品」「佳品」「奇品」「妙品」「絶品」です。「豆腐百珍」のwikiから引用させていただきますがそれぞれの意味は以下のようになっています

「尋常品」どこの家庭でも常に料理するもの

「通品」調理法が容易かつ一般に知られているもの

「佳品」風味が尋常品にやや優れ、見た目の形のきれいな料理の類

「奇品」ひときわ変わったもので、人の意表をついた料理

「妙品」少し奇品に優るもの。形、味ともに備わったもの

「絶品」さらに妙品に優るもの。ただ珍しさ、盛りつけのきれいさにとらわれることなく、ひたすら具材の持ち味を知り得るもの


このような内訳に沿って、以下のようなレシピが紹介されています

コーヒー。お茶。唐揚げ。炊き込み御飯。鍋。肉じゃが。みそ汁。洋風煮込み。チャーハン。お造り。膾。漬け込み酒。餃子。グラタン。リゾット。天麩羅。揚げ菓子。饅頭。フォンデュ。ラーメン。水菓子。パイ。蒲焼き。浅漬け。キッシュ。茶碗蒸し…他多数

材料の「すねこすり」が手に入れば容易に出来そうなレシピに見えましたが…
それ以外にも「墓場の塩」とか「蝦夷砂糖」とか「豆腐小僧の豆腐」など、入手難易度が高いシロモノがゾロゾロと登場しますので、あちらの世界と特別な繋がりが無い人には難しい内容であることも事実です

なにげに南蛮渡来の技法が多数紛れていますが、そこが百珍たる所以でもありましょう

100種のレシピを順に読むだけでも相当に面白い本なのですが、作者の清美ヶ原遊市さんが本文に散りばめたユーモアが単なるレシピを面白オカシイ文章に仕上げています

例えば「臑珈琲」の一部分を見てみますと…珈琲で言う焙煎時間の注意事項としてこのように書かれています

「葡萄酒色になりぬれば、涙の零れ落つ苦みと、七日の間何を食すとも臑珈琲になりたる酸味に苦しむべし」

こんな調子でレシピの彼方此方に頬の緩む部分があり、笑いを堪えて読むのに苦労しました(喫茶店で読んでた)

紙を糸で綴じた装丁から文章の練り込み、レシピ100種の考案とそのヒネリ具合。そして溢れるユーモアによって、この本「臑擦裏百珍」は実に面白い1冊となっています

イベントとしての「妖怪卸河岸」も一般参加者が100人を超えたそうで、初回であり同人即売会の人たちには全く馴染みのない場所であったことを考えると、まずまずの成功だと思えます。個人的にも予想外に面白かった催しだったので、次回の開催に期待します
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